司法試験の合格率が高い法科大学院は何処?昔と今の合格率の変化は?

司法試験の受験資格を得る方法のひとつに、法科大学院への進学があります。ただし法科大学院を卒業したから司法試験が免除されるわけではなく、あくまで受験資格の問題です。

したがって、司法試験の合格率は各大学によって異なります。昔は東大や京大、一橋などの国立ならびに私立では中央や慶応といった名門校の合格率が高かったのですが、今はこれらの名門校に加えて東北学院や愛知大なども合格率を上げています。

ちなみに制度はじめから継続的に多くの合格者を出しているのは、一橋大をトップに名門校です。

司法試験の合格率が高い法科大学院は何処?

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司法試験はいわずと知れた難関試験ですが、所属する法科大学院によってその合格率は大きく変化します。

法科大学院ができてから初めてとなる平成17年からのトータルで見ると、トップから順に一橋大学・東京大学・京都大学の順となっており、このあたりは合格率が70パーセント台から80パーセント台という高い割合をキープしています。

これらの法科大学院は大学の学部のほうの偏差値が高いことでも有名ですが、実際のところ、法科大学院の司法試験合格率はかならずしも学部偏差値や大学全体としてのブランドイメージに合致するとはいいがたい部分があります。

新進気鋭の地方の法科大学院が高い合格率を獲得するいっぽうで、名門といわれた大学の法科大学院は苦戦していることもめずらしくはなく、しかも年度によってかなり順位の逆転が見られることは気をつけておいたほうがよいでしょう。

名門ではあっても特に初期のころには合格者数ゼロ、したがって合格率がゼロをたたき出した法科大学院もあり、その後に募集停止に追い込まれた事例などもあります。

また合格率はあくまでも合格者数を受験者数で割った数値ですので、受験者数がもともと少ない場合には過大に評価してしまうおそれもあります。合格者数の数値もあわせて検証しながら、成績のよい法科大学院を探すことが肝心です。

司法試験に合格する前に法科大学院に入るのも難しい?

法科大学院を卒業するか予備試験に合格するかしないと、司法試験は受験資格を得ることができません。

そして、このうち予備試験は誰でも受けられる代わりに合格率は低く、優秀な人しか受からないので一般的な受験生は法科大学院に進学して受験資格を得ます。法科大学院は難しいのではないかと思う方がいるかもしれませんが、実はそうでもありません。

というのも、定員割れで多くの法科大学院が廃止したことからもわかるように、年々人気が下がってきているので、意外と簡単に入ることが可能です。

ただ、そうはいっても上位校に入るのはそれなりに難関です。法科大学院はピンキリで、上位校は合格率が50%くらいになりますが、下位校は一桁%ということも少なくありません。

優秀な受験者は上位校を目指したいと考えるため、必然的に上位校を目指すようになるため、入るのは難しくなります。下位校は入るのは本当に簡単で、定員割れを起こしているところも少なくありません。

そういった下位校も優秀な学生を欲しているため、例えば特待生として授業料免除などを与えて優秀な学生を集めるように努力しています。したがって、定員割れを起こしているような下位校にも意外と優秀な学生も入学しています。

法科大学院は全国にある?

司法試験合格を目指して勉強に励んでいる人はたくさんいます。社会人になってからのキャリアチェンジに、司法試験を目指す人も多いです。ただしやはりその合格率は大変低く、4パーセントだと言われています。

司法試験を受けるには、その前の段階で、司法試験予備試験というものに合格する必要もあり、このテストに合格してから5年以内の受験が必修となっています。

試験の勉強範囲も広いですし、その専門性からも、かなりの勉強量が必要となることを覚悟しなければなりません。実際、独学で頑張るのには限界があるとも言われています。

特に、論文対策などは専門家からの添削を受けないと、なかなか難しいのが実情です。試験を受ける人のほとんどが通うことになるのが法科大学院になりますが、国立法科大学院は全国にあり、私立のものは関東と関西地区に集中しているようです。

例えば、社会人で勉強のための時間と学費を捻出することが厳しいという人は、オンライン講座などを利用する手もあります。また、夜間や休日の授業を受けながら、仕事と両立して頑張っている人も多いです。

難しい試験になりますので、なかには、数年間勉強だけに集中するという方法をとる人も少なくありません。

昔と今の司法試験の合格率は?

数ある国家試験の中でも、最高難易度の一つが司法試験でしょう。2011年まで行われていた旧司法試験における合格率は、平均するとわずか1~2%、良いときで3%に届くかどうかくらいでした。

この背景には、年間の合格者数が500人程度に抑えられていたことがあったようです。これによって極端に合格率が低くなってしまっていたのです。

そこで徐々に合格者数を増やし、1999年には1000人規模にまでなったのですが、それでも受験者数が多いために、狭き門であることには違いありませんでした。

2012年から新司法試験に切り替わり、合格率は20%程度にまで上がりました。これは非常に喜ばしいこととして理解されたのですが、実はちょっとしたからくりがあります。

かつての旧司法試験であれば受験していたはずの大学生やロースクールの学生、予備試験不合格者などは受験者にカウントされていないのです。それらをすべてカウントしたなら、旧制度とそれほど変わらなくなってしまうかもしれません。

合格率8割をうたい文句に生徒を募集した法科大学院も、やはり合格率は2割に届かない状況です。司法試験はやはり狭き門というのは、昔も今も変わらないということなのでしょう。