検察官と検事の違いは?検事で活躍しないと検察官には昇格出来ない?

検察官は警察等から送致を受けた事件等の捜査を行って起訴するかどうかを決定したり、起訴の内容を公判で立証したりする職種です。

一方、検事はその検察官における階級の1つです。したがってこの2つの肩書の違いは職種全体を指すかその一部の階級を指すかの違いであり、検事で活躍しないと昇格出来ないといったことはありません。

なお、似たような名称に検察事務官がありますが、こちらは検察における補佐的な仕事をする職種であり、選考試験に合格することで検察官になれます。

検察官と検事の違いとは?

男女のシルエット

検事は検察官の役職のひとつで、検察官は検事総長・次長検事など全部で5つに区分され、区分ごとで職務内容や仕事内容が異なります。

検察官全般の仕事は警察等から送られてきた事件などについて捜査し、裁判所へ起訴するかどうかを決め、起訴する事件について公判で立証したり、裁判所に適正な裁判を求めるなど、実際に裁判の執行を指揮監督します。

公益の代表者として法令に基づいた事務をおこなうことも検察官の仕事ですし、起訴できる事件でも、犯罪の内容や種々の情状などによって起訴しない権限があります。

役職別の仕事は総長は最高検察庁の長として全国の検察庁の職員を指揮監督、次長は総長を補佐し総長が事故にあったり職務が遂行できなかったりする場合にその職務をおこないます。

検事長は高等検察庁の長で、全国8つの高等検察庁に1人ずつ配置されており、検事正は高等検察庁全般の仕事を掌理し、その庁や管内にある地方検察庁と区検察庁に在籍している職員を指揮監督します。

検事は最高検察庁や高等検察庁、地方検察庁などに配置されて捜査・公判及び裁判の執行といった指揮監督などを担当し、副検事は区検察庁に配置されて捜査・公判及び裁判の執行の指揮監督などの仕事をおこないます。

検事で活躍しないと検察官になれない?

検事とは検察官の役職の一つで、上から総長と次長、検事長に検事、副検事があり職務や仕事内容も違います。

主な役割は警察などから送致を受けた事件等について捜査を行い、裁判所へ起訴するかを決めたり起訴した事件を公判で立証をして裁判所に適正な裁判を求めたり、実際に裁判の執行の指揮監督をします。

検事は地方検察庁や高等検察庁、最高検察庁などで捜査と公判、裁判の執行の指揮や監督などを行います。決められた年数の実績を積んで試験に合格すると上へと昇格出来ます。

検察官と検察事務官の違いですが、事務官は検察官の下で犯罪の捜査や逮捕状での逮捕、罰金の徴収などの事務をします。職務権限が定められていて、中には被疑者の取り調べや逮捕状での逮捕などや、検察官の命で検視をすることも含まれます。

どちらも同じ国家公務員ですが事務官は検事の補佐を行う役割が強いです。事務官は検察官と一緒に犯罪の捜査や、裁判の結果で確定した懲役刑などの執行手続き、罰金等の徴収業務をしたりするので、事務という名前のように総務や会計などの事務的な仕事も行ってます。

活躍するというよりも指定された職場である程度実績を積み上げて、昇格試験にも合格することで更に上を目指せます。

検察官が昇格するには昇格試験に合格しないといけない?

検察官から検事になるには検察事務官から試験を受けて副検事となり、一定の期間勤務してからさらに試験を受けて合格するとなれます。司法試験合格者で採用されたときは検事からのスタートです。

昇給するには東京地検本庁で講義などの合同教育を受けてから、捜査公判に関した基礎的実務能力を修得します。それから東京地検本庁または大阪地検本庁で基礎的実務能力のレベルアップをします。

これが1年間続き、次の2年間は地方都市でさらに研鑽を積みます。また、次の2年間は大都市で様々な事件の捜査公判を行い実務能力を習熟させていくことで中堅と認められます。

中堅からは色々な事件の捜査公判の担当や後の指導を行い、法務省や政府機関に国際機関などで活躍します。それから数年過ごして席検事または小規模支部長など、他の人の指導にあたります。

その上は高検検事などでこれは控訴審を担当して、地検次席や地検部長は各庁各部又は各支部の監督者です。もっと出世をすると最高検事事まで上り詰めることが出来て、これは上告審を担当します。

最高ランクまで上り詰めるには相当な努力と勉強、さらに実績なども必要で長い時間もかかります。司法試験に合格してなりたい人は任官を希望しますが全員が出来るわけではなく、年間に任官しているのは70名~100名ほどです。

検察官に向いている人は?

検察官になるためには司法試験に合格しなければなりません。試験を突破するのは基本的な事であり、その後は司法修習生としてキャリアを積み、最終的に本人の素質をチェックされます。

検事の適正があるか、採用面接で審査されるのでありていに言えば志望者全員が確実に検事の職を得られるわけではありません。

検事に求められる素質ですが、沈着冷静な性格です。やや抽象的な素質ですが、法律という非常に強力な権力を日常的に駆使するのが検察官のお仕事であり、いわゆる感情的な人には向いていません。

自分の思いや犯罪を憎む気持ち、それは確かに大事なものですが、感情的に検事が法律を行使すれば権力の乱用となりますし、えん罪が頻発したり、個人的な思いや行き過ぎた正義感から必要以上の厳罰を科してしまい、社会秩序が返って混乱します。

法律を沈着冷静に分析し、個人の感情をコントロールして理性的に目の前の案件に粛々と対応していく、この姿勢が求められるのです。

そして常に学ぶ心を持った素質が不可欠となります。法律は時代と共に改正されたり、新しい概念や解釈が追加されるものです。

司法試験や司法修習生時代に学んだ事が全てという事はなく、むしろ検事として現場で法律を行使する立場になってからこそ、知識のアップデートが常日頃から求められます。