検察官の仕事は思ったより大変で退職者が多い?仕事のやりがいは?

検察官のお仕事は激務であり、退職する人々が少なくないのが実態です。ただし、激務な分だけやりがいは充分であり、大変ながらも真面目にお仕事を続ける若者がほとんどです。

大量の証拠を精査したり、数多くの資料を読破しなければならず、想像以上に神経と体力が必要な大変な業務である事は確かです。

退職者の方々は多いものの、その後も法律関連のお仕事に転身する方々がやはり多く、検察官になるために学んだ法曹関連の知識や検察官としてのキャリアは全く無駄になりません。

検察官の仕事内容は?

働く人のイラスト

検察官の仕事は多いので、一日の勤務時間は長めの傾向が見られます。

ドラマの題材にもよく使われる検事に比べると、その事件を起訴するかどうか決めるということ以外はあまりイメージがわかない検察官ですが、いったいどのような仕事をしているのでしょうか?

警察官たちが捜査した資料が検察官のもとに送られてくるので、これをチェックしながらさらに捜査を続行するか決めたり、警察に再捜査を指示することになります。

検察庁で被疑者の取り調べなどを行い、検察事務官に伝えて供述書を作成するのも大事な仕事です。最終的に起訴か不起訴か処分を決めます。この処分を下せるのは検察官だけですから、その仕事には大きな責任感が伴うのです。

略式起訴にならなかった場合は裁判が始まるので、これに立ち会って事件の解決に尽力することになります。

公平で正しい判決が下されるように、裁判所に証拠を提出したり、被疑者が犯罪を犯したことを証明するために証人尋問を行ったり、具体的な求刑もすることになりますが、これは法廷ドラマなどで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

判決が確定した後も検察官の仕事は続き、刑が速やかに執行されるように執行機関などに働きかけます。

検察官の仕事は大変で退職者が多い?

検察官の仕事は大変で、体育会系のような上下関係が厳しい組織でもあるため、途中でやめてしまう人も多いそうです。なるためには弁護士と同じ法曹資格を取得しなければならないので、やめた方の大半は弁護士として活動します。

検察官は刑事事件の捜査や起訴などを行いますが、そのために行わなければならない取り調べや資料の収集など、やらなければならないことは多いです。

その割に給料はあまり高いわけでもなく、社会正義実現のために頑張りたいという意欲がない方はついていくことができないでしょう。検事の平均年収は613万円と言われているため、普通の会社員の平均年収よりも少し高い程度です。

もちろん、公務員なので身分保障はしっかりとしていますし、出世すればそれなりのお金をもらうことができますが、やはり大変なことには変わりがないため、ついてけないという方は比較的早い段階で仕事を辞めてしまいます。

逆に肌に合っているという方もいて、そういう人たちは定年まで働きます。検察官の場合は弁護士として登録することができるため、特にやめることに対してあまり抵抗感がないかもしれません。

その点は、難易度の高い資格試験に合格していることの強みと言えるでしょう。

検察官の仕事にやりがいはある?

検察官の仕事にはやりがいは十分あります。日本で起こる刑事事件をどのように処理するのかは検察官の腕にかかっていると言っても過言ではありません。

犯罪被害者や被害者の家族の気持ちを汲み取り事件の真相を追求する仕事で、検察官になる人の多くは正義に燃えます。起きてしまった事件がなくなる訳でも死んでしまった人が帰ってくる訳はありません。

そんな被害者の悲しみや苦しさを検察官が裁判の場で弁明をして事件を解決することにやりがいを感じる仕事です。また、検察官には被疑者を起訴するのか不起訴にするのかの仕事があります。

裁判が行う前の出来事のため判断材料が少ない中で本当に被疑者が法律上の罰則に当たるのかを判断する必要があります。正確な判断を出すためには法律の内容や判例の知識や経験をしっかり生かして決めなければいけません。

自分が過去に学んだ知識を大いに発揮できる点からもやりがいのある仕事です。最終的に被疑者の人生を変える決断をするのが検察官でもあるため大きな責任を背負います。

そう簡単に決めることが出来ない仕事ですが、自分の意見によって事件を解決に導いたときは達成感が大きいです。このように検察官は人の人生を変える選択をする1つの仕事なためやりがいは十分にあります。

検察官の男女比率は?

検察官の男女比率は男性が8割に対して女性が2割となっていて「8:2」です。男性の方が圧倒的に多い仕事ではあるため、女性には狭き門となってしまうかもしれませんがやりがいのある仕事であることには間違いがありません。

検察官になるための資質は、法廷の場で公正な裁きを下さなければいけないので正義感が強いことや真実を曲げない強い心を持っていることでしょう。

扱う事件も複雑で難しいものが多く、正確な情報と公平な視点によって裁判を進めていかなければいけないのですが、時には、自分の感情を揺さぶるような事柄も事実として出てくるかもしれません。

しかし私情を挟むことなく正しい判断をしていく必要があります。また、検察官になるためには、法科大学院の課程を修了しておくことや司法試験の予備試験に合格しておかなければ司法試験を受ける事ができません。

難関と言われている司法試験を受験して見事合格を手にした後も、法務省が実施する採用試験にも合格しなければならず、努力を怠ってはなることのできない職業の一つでもあります。

その後も、東京検察庁や地方の検察庁で様々な事件を通して知識やスキルを重ねることとなります。検察官を目指している人は、このようなことを頭の片隅に入れて置いて法律の知識を学ぶことから始めてみましょう。